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OpenCV 2.0の使い方

OpenCV 2.0 は OpenCV 1.x とは異なり、ダウンロードしたファイルに Make ファイル (Visual C++ の *.sln ファイルや *.dsw ファイルなど) が含まれません。代わりに *.cmake ファイルが用意されており、CMake を使って環境に応じた Make ファイルを作成する必要があります。


[1] OpenCV 2.0 のダウンロードとインストール

http://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/files/
から、opencv-win、2.0をクリックし、表示されるOpenCV-2.0.0a-win32.Readme.Please.txt と OpenCV-2.0.0a-win32.exe をダウンロードします。ダウンロード完了後、OpenCV-2.0.0a-win32.exe をクリックすると OpenCV 2.0 のインストールが開始されます。OpenCV 1.1 とは異なり、インストール場所は C:\OpenCV2.0 になります。


[2] CMake のダウンロードとインストール

http://www.cmake.org/ から、cmake-2.6.4-win32-x86.exe をダウンロードし、インストールします。


[3] CMake GUI の起動、Configure、Generate
「スタート」→「プログラム」→「CMake 2.x」→「CMake (cmake-gui)」をクリックし、CMake-GUI を開きます。そして、「Where is the source code」 には C:\OpenCV2.0、「Where to build the binaries」 には C:\OpenCV2.0\Build (これは任意の場所でよい) を指定し、一回「Configure」ボタンを押します。この際、使用するIDE環境を聞かれるので、Visual C++ 2008 Express Edition の場合は Visual Studio 9 2008 を選択します。



すると、赤色表示の選択画面が現れるので、オプションの取捨選択を行います。

  • BUILD_EXAMPLE: 選択(サンプルコード)
  • ENABLE_OPENMP: 非選択
  • INSTALL_C_EXAMPLES: 選択(サンプルコード)


オプションの取捨選択後、再度「Configure」を押すと、赤色は消え、「Generate」ボタンが押せるようになります。



ここで Generate ボタンを押すと、上に指定した C:\OpenCV2.0\Build ディレクトリ以下に、*.sln ファイル他、OpenCV 2.0 のビルドに必要なファイル群が作成されます。後は *.sln ファイルをクリックして Visual C++ を起動し、通常の作業に入ります。