OpenCV の使い方 本文へジャンプ

OpenCV 1.1 のコンパイルとビルド

[1] ディレクトリの移動
OpenCV 1.1 のインストール場所 (デフォルトは C:\Program Files\OpenCV) に移動します。さらに、 _make というフォルダに移動します。そこには opencv.vs2005.sln というファイルがあるのでクリックすると、Visual C++ が立ち上がります。




[2] ソリューションのビルド
「ビルド」→「ソリューションのビルド」をクリックします。すると、多数のプログラムがコンパイル&リンクされ(Visual C++ ではこれを「ビルド」と呼んでいます)、OpenCV のライブラリファイルが作成されていきます。しかし、ビルド終了後のメッセージを見ると、「cvaux - エラー 3」などのメッセージが表示されています。




[3] コンパイルエラーのチェック
上にスクロールしながらエラーの元をたどると、foreground_regions という変数がエラーの元であることが分かり、かつ、cvaux.h ファイルの宣言を確認してください、との指示があります。




[4] エラー箇所の修正
そこで、cvaux → Include → External にある cvaux.h ファイルを開き、foreground_regions という変数を探すと、以下の場所が見つかり、上の行が文字化けしており、正しくコメントアウトされていないことがわかります。
http://www.ok.ctrl.titech.ac.jp/~tkanda/opencv_install.htm




[5] ソリューションの再ビルド
文字化けした行を直し、再度ビルドすると、エラーが無くなることがわかります。このように、ビルド時にエラーが出た場合はその理由を確認し、該当する箇所を特定する作業が今後重要になります。




[6] OpenCVライブラリの(再)構築
以上のビルドの完了により、bin フォルダには以下のライブラリファイルが作成されます。実は事前にビルドされたライブラリファイルが最初から含まれているのですが、上記のようにビルドすることで、ライブラリファイルを再構築することができます。




[7] 「プロジェクト」の「プロパティ」の確認
bin フォルダにライブラリファイルが作成されるのは、予めそこに作成するように指示されているからです。例えば、プロジェクト cv を右クリックして「プロパティ」を選択し、さらに「リンカ」→「全般」を選択すると、「出力ファイル」として bin 以下のライブラリファイルが指定されていることが分かります。この他、プロパティ情報は重要で、C/C++ のコンパイルオプションからリンクするファイル名の指定まで、各種の設定を行います。